先に結論です。
- MyFansのサンプル動画は中央値20秒。100作品のうち72件が10〜29秒に収まっていました。
- 本編に対する割合は中央値5.0%。83件(83%)が本編の10%未満です。20分の1しか見ずに買うかどうかを決めることになります。
- そして高い作品ほど、見せてもらえる割合は下がります。1000〜1200円帯は本編の約9%を見られるのに、3980円帯は3.5%しかありません。
- つまり高い買い物ほど判断材料が少ないという、直感と逆の構造になっています。
MyFansの作品ページには、短いサンプル動画が付いています。これを見て買うかどうかを決めるわけですが、「このサンプルは本編のどれくらいなのか」は表示されません。
そこで、サンプルと本編の両方の長さが確認できた100作品について、1件ずつ秒数を記録して割合を出しました。
サンプルは10〜30秒に集中している
まず、サンプル動画そのものの長さです。
| サンプルの長さ | 件数 |
|---|---|
| 0〜9秒 | 4件 |
| 10〜19秒 | 39件 |
| 20〜29秒 | 33件 |
| 30〜39秒 | 19件 |
| 40〜49秒 | 5件 |
| 合計 100件/平均 22秒/中央値 20秒 | |
10秒台と20秒台だけで72件。50秒を超えるものは1件もありませんでした。感覚としては「だいたい20秒前後」で合っています。
本編に対しては、半数が5%未満
次が本題です。そのサンプルは、本編の何割にあたるのか。
| 本編に対する割合 | 件数 |
|---|---|
| 0〜5% | 50件 |
| 5〜10% | 33件 |
| 10〜15% | 10件 |
| 15〜20% | 4件 |
| 20〜25% | 1件 |
| 25〜30% | 1件 |
| 80〜85% | 1件 |
| 合計 100件/中央値 5.0% | |
ちょうど半分が5%未満、10%未満まで広げると83件です。
中央値の5.0%を実感に直すと、こうなります。7分の本編に対して、見られるのは20秒。残りの6分40秒は、買ってから初めて見ることになります。
10%以上見られるのは17件だけ
「サンプルで十分に判断できた」と言える水準を仮に10%とすると、該当したのは100件中17件でした。逆に3%未満が12件あります。
高い作品ほど、見せてもらえる割合は下がる
ここが今回いちばん意外だった点です。価格帯ごとに並べます。
| 価格 | 件数 | サンプル | 本編 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 980円 | 6件 | 16秒 | 3.2分 | 8.5% |
| 1000円 | 11件 | 18秒 | 3.3分 | 9.1% |
| 1200円 | 7件 | 19秒 | 3.3分 | 9.5% |
| 1500円 | 7件 | 12秒 | 2.9分 | 7.2% |
| 1980円 | 17件 | 23秒 | 7.0分 | 5.4% |
| 2000円 | 3件 | 18秒 | 5.9分 | 5.0% |
| 2500円 | 3件 | 21秒 | 7.3分 | 4.8% |
| 2980円 | 17件 | 29秒 | 10.3分 | 4.6% |
| 3980円 | 27件 | 25秒 | 12.0分 | 3.5% |
サンプルの秒数そのものは、価格が上がってもほとんど伸びません(16秒→25秒)。ところが本編は3.2分から12.0分へと約4倍に伸びます。
結果として、割合は9.5%から3.5%へ、およそ3分の1に落ちます。
これは値付けの意地悪ではなく、単純な構造です。サンプルは「見せ場を20秒ぶん切り出したもの」なので、本編が長くなっても長さは変わりません。分母だけが増えていきます。
ただ、買う側から見た意味は変わりません。4000円払う判断のほうが、1000円払う判断より材料が少ないのです。
両端の2件
分布の端にあった作品を挙げておきます。
| サンプル | 本編 | 割合 | 価格 | |
|---|---|---|---|---|
| 最も割合が低い | 11秒 | 11.5分 | 1.6% | 3980円 |
| 最も割合が高い | 30秒 | 0.6分 | 81.1% | 980円 |
下は、11分半の本編を11秒だけ見て4000円弱を判断する形です。上は本編が37秒しかなく、30秒のサンプルでほぼ全部見えてしまっている作品でした。
では、何を手がかりに決めるか
サンプルだけでは足りない、という前提に立つと、見るべきものは残り3つです。
- 本編の長さと価格の関係を先に確認する。価格を分数で割った「1分あたり」が中央値の325円/分より下なら、少なくとも分量では損をしていません。
- 説明文を最後まで読む。サンプルが短い作品ほど、クリエイターは説明文で補おうとします。長い説明文が付いている作品は、それ自体が手がかりです。
- 同じクリエイターの安い作品を先に買う。1000円台は本編3分・割合9%前後で、いちばん外しにくい価格帯です。相性を確かめてから高い作品に進むほうが、結果的に無駄が出ません。
なお、オホ声・淫語・下品といった特定の方向に絞って探しているなら、作品単位で強度を並べているオホ声の庭園のような索引を先に見ておくと、サンプル20秒では拾いきれない部分を補えます。ジャンルを絞ったまとめなので、それ以外を探している場合は当てはまりません。
この調査のやり方と、範囲
この記事で使った数値は、実測データセットとしてCSVのまま公開しています。集計をやり直したい方はそちらをお使いください。出典を書いていただければ、引用も再集計も自由です。
- 対象:サンプル動画と本編の長さの両方を確認できた100作品。
- 取得日:2026年8月16日〜17日。
- サンプルの長さ:作品ページに掲載されているサンプル動画そのものの再生時間を秒単位で計測。
- 本編の長さ:作品ページに表示される再生時間(例 12:19)を秒に換算。
- 割合:サンプルの秒数 ÷ 本編の秒数 × 100。
この100作品はMyFans全体の集計ではありません。特定のクリエイターの作品が多く含まれるため、サンプルの作り方に癖が寄っている可能性があります。全体の傾向ではなく「実際に売られている作品を100件測ったら、こうだった」という記録として読んでください。
まとめ:20秒で7分を判断している
覚えておくとよい数字は3つです。
- サンプルは20秒。これは価格が上がってもほとんど変わりません。
- 本編の5%。半数の作品がこの水準以下です。
- 3980円帯は3.5%。高い作品ほど、割合としては見えなくなります。
サンプルは「買うかどうかを決める材料」ではなく、「明らかに好みでないものを外すための材料」と考えるほうが実態に合っています。20秒で好みでないと分かったなら、それは十分な情報です。逆に20秒で良さそうだったとしても、それは本編の20分の1にすぎません。
※ サンプル・本編の長さは2026年8月17日時点で確認したものです。クリエイターが作品を差し替えることがあるため、現在の内容とは異なる場合があります。